何らかの理由で歯を失った場合、そのままにしておくと見映えが悪いほか、噛み合わせが悪くなり、食べ物をおいしく食べられなくなってしまうため、人工歯で補う治療を行います。
方法としては、入れ歯やブリッジ、インプラントが挙げられます。
インプラント
噛み心地が良く、周囲の歯に負担をかけない有効な治療法です
インプラントとは
インプラントとは、歯を失った部分のあごの骨にドリルで穴を空け、人工歯根(インプラント体)を埋め込み、最後に人工歯根に人工歯(上部構造)を取り付ける治療方法です。骨に穴を空ける事は大変と思う方もいらっしゃいますが、元々歯があった所に入れていくので親知らずの抜歯より負担が少ない場合もあります。
インプラントのメリット
インプラントは失われた歯根を人工歯根で代用するため、しっかりと食べ物を噛むことができます。ブリッジとは異なり、両隣の歯を削る必要もありません。また、隣り合う歯と色味を合わせられるため、高い審美性を実現できます。
インプラントの注意点
このように優れた治療ではありますが、糖尿病や歯周病がコントロールできていない方、骨粗しょう症の方には行うことができない場合がありますので、まずはご相談ください。また、健康保険が適用されない自費治療のため、入れ歯やブリッジに比べて費用は高くなります。
治療の流れ
1シミュレーション
口の中の型を取って、人工歯根を埋入する位置を決めます。安全な手術を行うために、口の中を立体的に撮影できるCTを使って、精密にシミュレーションします。
2一次手術
あごの骨にドリルで穴を空け、人工歯根を埋め込みます。診査診断から一次手術までに約1ヵ月を要します。
3定着期間
人工歯根があごの骨にしっかりとくっつくまで様子を見ます。上あごで約4ヵ月、下あごで約3ヵ月かかります。
4二次手術
人工歯根と骨がくっついたことを確認したうえで、歯ぐきを整える二次手術を行い、約2週間後に精密な型を取って人工歯を取り付けます。診査診断から完成まで約6ヵ月かかります。
当院が使用するインプラント
近年では、安価な素材を用いることで、短期間で治療を終えるケースもあると聞きます。
そのような場合には、インプラントの保持期間が短かったり、治療後にさまざまな問題が生じたりする可能性があります。
当院では、どのインプラントを採用するかを吟味し、審美性や耐久性に優れたもの(ドイツ製と日本製)を使用しています。
入れ歯
インプラントを利用した先進的な治療を行っています
当院では入れ歯の治療として、ロケーター義歯という先進的な治療を導入しています。
ロケーター義歯とは、入れ歯とインプラントをミックスさせた治療です。総入れ歯の場合に、まずインプラントを2~4本埋入し、その上から入れ歯をはめます。インプラントによって入れ歯がしっかりと固定されるため、ずれることがなく、しっかりと噛むことができます。